京都・着物関連用語集
カテゴリー:京都名所

東福寺(とうふくじ)

東福寺(とうふくじ)は、京都市東山区にある臨済宗東福寺派の大本山で、京都を代表する禅寺のひとつです。鎌倉時代の1236年、九条道家(くじょうみちいえ)が奈良の東大寺と興福寺の名前から一字ずつ取って創建しました。京都最大級の禅寺として栄え、今も歴史と格式を誇る寺院として多くの参拝者が訪れます。

東福寺の見どころ

・通天橋(つうてんきょう) – 紅葉の名所

境内の「洗玉澗(せんぎょくかん)」という谷に架かる風情ある橋廊で、秋には谷を埋め尽くすカエデが色づき、京都屈指の紅葉スポットとなります。春の新緑や冬の雪景色も美しく、四季折々の魅力が楽しめます。

・方丈庭園(ほうじょうていえん) – モダンな枯山水庭園

昭和の作庭家・重森三玲(しげもりみれい)が手掛けた庭園で、東西南北に異なるデザインが施されています。特に苔と敷石が市松模様を描く北庭は独特の美しさがあり、禅の世界観を静かに感じられます。

・三門(さんもん) – 日本最古の国宝の三門

室町時代に再建された、日本最古の国宝の三門。高さ約22メートルの壮大な造りは圧巻で、楼上には釈迦如来や十六羅漢像が安置されています。

・本堂(仏殿)と愛染堂

本堂には釈迦如来像が祀られ、禅の教えを感じることができます。また、「愛染堂(あいぜんどう)」には縁結びのご利益がある愛染明王が祀られています。

東福寺のご利益

  • 厄除け
  • 開運
  • 学業成就
  • 縁結び(愛染堂)

アクセス

  • JR奈良線「東福寺駅」または京阪本線「東福寺駅」から徒歩約10分

特に紅葉の時期は観光客でにぎわいますが、新緑や冬の静寂の中で訪れるのもおすすめです。壮大な禅寺の空気を感じながら、心を落ち着けるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

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