京都・着物関連用語集
カテゴリー:京都名物

あぶり餅(あぶりもち)

あぶり餅(あぶりもち)とは、京都・今宮神社の門前で提供される伝統的な和菓子で、炭火で炙った餅に甘い白味噌ダレをかけたものです。香ばしい風味と上品な甘さが特徴で、京都を代表する名物のひとつとして親しまれています。

あぶり餅の特徴

1. 炭火で香ばしく焼き上げる

一口サイズの餅を竹串に刺し、炭火でじっくりと炙ることで、表面は香ばしく、中は柔らかい食感に仕上がります。

2. 白味噌ダレが絶妙な甘さ

甘みのある白味噌ダレをたっぷり絡めるのが特徴で、独特の風味が楽しめます。

3. 400年以上の歴史を持つ老舗が提供

今宮神社の門前には、あぶり餅を提供する2軒の老舗「一和(いちわ)」と「かざりや」があり、どちらも長い歴史を誇ります。

あぶり餅の由来

あぶり餅の歴史は平安時代に遡るとされ、今宮神社が疫病退散の祈願所として栄えた際、参拝者にふるまわれたことが始まりと伝えられています。現在でも、厄除けや健康長寿のご利益があるとされ、参拝の後にいただくのが定番となっています。

食べられる場所

  • 今宮神社門前(京都市北区)
  • 一和(いちわ):創業約1000年の老舗。
  • かざりや:創業400年以上の歴史を持つ名店。
  • その他の和菓子店

京都市内の一部の和菓子店やカフェでも提供されることがありますが、本場の味を楽しむなら今宮神社で食べるのがおすすめです。

アクセス(今宮神社)

  • 市バス「今宮神社前」下車すぐ
  • 地下鉄「北大路駅」から徒歩約20分

今宮神社への参拝とともに、香ばしくて甘いあぶり餅を味わえば、京都の風情をより深く感じられることでしょう。

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