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天龍寺(てんりゅうじ)

天龍寺(てんりゅうじ)とは、京都市右京区の嵯峨嵐山にある臨済宗天龍寺派の大本山で、足利尊氏が後醍醐天皇を弔うために創建した歴史ある寺院です。京都五山の第一位に列せられ、禅宗寺院としての格式を誇ります。嵐山の自然と調和した美しい庭園が特徴で、四季折々の風景を楽しめることでも知られています。

天龍寺の歴史

・創建の経緯(1339年)

足利尊氏が、後醍醐天皇の冥福を祈るために、夢窓疎石(むそうそせき)を開山として建立しました。

・度重なる火災と再建

天龍寺は何度も火災に見舞われ、その都度再建されました。現在の建物は明治時代以降に再建されたものが多いですが、歴史の趣は今も色濃く残っています。

・世界遺産登録(1994年)

「古都京都の文化財」の一つとしてユネスコ世界遺産に登録されました。

天龍寺の見どころ

・曹源池庭園(そうげんちていえん)

夢窓疎石が作庭した池泉回遊式庭園で、嵐山を背景にした景観が見事。紅葉や桜の時期には特に美しい景色が広がります。

・法堂(はっとう)

天井に描かれた「雲龍図」は、八方睨みの龍として有名。どこから見ても龍と目が合うように見える迫力のある絵です。

・百花苑(ひゃっかえん)

境内の一角にある庭園で、四季折々の花が楽しめる静かな空間。

アクセスと周辺観光

・アクセス

  • JR嵯峨嵐山駅から徒歩約13分
  • 京福電鉄嵐山駅から徒歩約5分

・周辺の見どころ

  • 嵐山竹林の小径:天龍寺の北側に広がる竹林で、幻想的な雰囲気が魅力。
  • 渡月橋:嵐山のシンボル的な橋で、四季折々の景色が楽しめる。
  • 野宮神社:縁結びや学業成就のご利益がある神社。

天龍寺は、禅の文化を感じながら美しい庭園を楽しめる京都を代表する名刹です。嵐山観光の際にはぜひ訪れてみてください。

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