京都・着物関連用語集
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紋付き袴(もんつきはかま)

紋付き袴とは、家紋が入った羽織(紋付き羽織)と袴を合わせた格式の高い和装の礼装です。特に、成人式・結婚式・卒業式などの正式な場で男性が着ることが多いですが、女性用もあります。

紋付き袴の特徴

  • 黒やグレーの羽織に家紋が入っている(五つ紋が正式)
  • 袴は縞模様(仙台平:せんだいひら)が多い
  • 男性の第一礼装(最も格式の高い和装)
  • 結婚式や式典で着用される

紋付き袴を着る場面

  • 成人式(男性の正装として人気)
  • 結婚式(新郎の衣装として)
  • 卒業式(男性・女性ともに着用可)
  • 七五三(男の子の5歳の祝い)
  • 歌舞伎・落語・能楽などの舞台衣装
  • 葬儀(黒紋付袴・喪服として)

紋付き袴の構成

1.羽織(はおり)

  • 家紋が入っている(五つ紋・三つ紋・一つ紋)
  • 正式なものは黒色が多いが、最近はカラーバリエーションも

2.袴(はかま)

  • 一般的には「仙台平(せんだいひら)」という縞模様の袴
  • シンプルな無地の袴もある

3.着物(長着:ながぎ)

  • 羽織の下に着る着物(黒やグレーが多い)

4.帯(おび)

  • 角帯(かくおび)を使い、しっかり締める

5.足袋(たび)・草履(ぞうり)

  • 白足袋と草履を合わせるのが一般的

6.羽織紐(はおりひも)

  • 羽織を留めるための紐(白や金銀のものが多い)

女性の紋付き袴

  • 女学生の卒業式で人気
  • 黒紋付きの羽織+袴の組み合わせが一般的
  • 昔は女学生の制服だった(明治・大正時代)
  • 現在も卒業式や式典で着られる

紋付き袴の現代的な変化

  • カラフルな羽織が人気(黒以外にも白・赤・青など)
  • 成人式ではゴージャスなデザインの袴も増えている
  • 結婚式での着用も増加(洋装より和装の新郎が増えている)

紋付き袴は、格式の高い和装の礼装であり、成人式・結婚式・卒業式など特別な場面で着られます。特に男性の第一礼装として重要で、伝統を大切にしながらも、現代風にアレンジされることも増えています。

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