特集・コラム

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庭園散策

庭園散策

2021年05月10日

新緑が眼に眩しい季節になりました。
気持ちのいい木漏れ日の中を着物でお出掛けしたい気分になりませんか?
本日はこの季節ならではの少し穴場的な庭園スポットをご紹介します。
この時期の着物として少し暑い日ですと単衣や襦袢を夏物にする等して散策されるのも
オススメです。
上の写真のように寒色系の着物に敢えて薄色の無地の帯を合わせるとスッキリとして
見た目にも涼やかさが演出できます。
一方下の写真は最近見ることの多くなったこの季節ぴったりなレースの着物にはレースを重ねた柄物の帯、帯結びにはリボンをプラスしたりするなどアレンジ次第で可愛さは自由自在です。
レース×レース でとことんガーリーなコーデも良し◎
ワンポイントにリボンだけのシンプル可愛いも良し!◎
選ぶレースの色や種類で雰囲気がガラッと変わるのもレースコーデの楽しみの一つですね。

◆庭園紹介

大河内山荘庭園【おおこうちさんそうていえん】

嵐山に行った際に是非立ち寄って頂きたいのが大河内山荘庭園です。
嵐山と言えばいつもたくさんの人で賑わっている「竹林」が有名ですがそこからほど近いにもかかわらずそんな喧騒が全く気にならない静寂が広がっています。
この庭園は昭和初期の映画俳優大河内伝次郎(1898~1962)が百人一首で有名な小倉山からの雄大な風光に魅せられ、30年に渡り丹精こめて、こつこつと造りあげた優美な庭園です。桜や楓が多く植栽された園内からは、嵐山に保津川の清流、比叡山や京の町並みなども眺められ、四季折々に趣があります。
近年、国の文化財に指定されました。
広大な敷地内には書院造、寝殿造、数奇屋造といった伝統的建築様式の「大乗閣」や嵐山を借景にした枯山水庭園そして苔庭を進むと茶室に行きつきます。
「 山荘」と言うだけあって少しばかり起伏の激しいところもありますが四季折々の花、今の季節ですと青もみじも素晴らしく秋の紅葉の時期にも必ず来てみたいと思わせる美しさです。
入場券には抹茶と和菓子のサービスがついており散策の後、市内を一望しながらほっこりしてみてください。
特に少し陽が傾いて市内を西陽で照らす様子は得も言われぬ美しさです。

アクセス・住所 /
JR山陰本線 嵯峨嵐山駅より徒歩15分
嵯峨野観光鉄道 トロッコ嵐山駅より徒歩5分
嵐電北野線 嵐山駅より徒歩15分
阪急嵐山線 嵐山駅より徒歩25分
〒616-8394 京都府京都市右京区嵯峨小倉山田淵山町8  

無鄰菴【むりんあん】

無鄰菴は、明治27年(1894)~29(1896)年に造営された明治・大正時代の政治家山縣有朋の別荘です。
また今、映えスポットとして多くの人が訪れる蹴上インクラインからも徒歩圏内にあります。
南禅寺界隈別荘群の中で唯一通年公開されている庭園で、昭和26年(1951年)に国の名勝に指定されています。
庭園と母屋・洋館・茶室の3つの建物によって構成されており、施主山縣有朋の指示に基づいて作庭された近代日本庭園の傑作と言われています。
それまでは庭園というと池を海に、岩を島に見立てる象徴主義的なものでしたが、無鄰菴は里山の風景や小川そのもののような躍動的な流れをもつ自然主義的な新しい庭園観により造営されました。
東山を借景にした庭には琵琶湖疏水から引いた小川が流れており母屋から庭に降り立つと他の庭園との違いに気づかれる筈です。
それは計算された非日常的な美しさと違う、それよりもずっと親しみやすく毎日でも眺めていたくなるような心地よさがあります。   
洋館の2階には、伊藤博文らと山縣有朋が日露戦争開戦前の外交方針について話し合った「無鄰菴会議」に使われた部屋があり、当時の様子を今に伝えています。
実はエアコンがなかった当時、洋館は空調ができる貴重な空間でもありました。暖炉がしつらえられたこの室内で為政者たちは何を話し合ったのでしょうか。
その横にある茶室では裏千家師範による茶道教室や少し手軽に体験できる「茶の湯サロン」が開催されています。
この他にも無鄰菴では季節限定のお茶席をはじめ野鳥講座や能、英会話など様々なイベントが催されています。
是非参加してお庭をより一層楽しんでください。 
 
アクセス・住所 /
京都市営地下鉄東西線 蹴上駅より徒歩6分、東山駅より徒歩10分
最寄バス停は「南禅寺・疏水記念館・動物園東門前」バス停 徒歩3分
〒606-8437 京都府京都市左京区南禅寺草川町31

旧三井家下鴨別邸【きゅうみついけしもがもべってい】

旧三井家下鴨別邸があるのは京都市左京区、美人祈願で人気のある河合神社や下鴨神社の糺の森の南、高野川と賀茂川が合流する鴨川デルタと呼ばれる一帯のすぐ北側に位置します。
入り口のすぐ横には下鴨神社の鳥居もあります。庭園にはひょうたん型の池や築山があり、庭へおりて散策することもできます。
邸内は明治時代に建てられた主屋、大正時代の玄関棟そして江戸時代末期に遡る茶室と3時代に渡る建物がそれぞれの特徴を残しながら違和感なく存在しています。
その中でも建築の最も特徴的な部分の1つが最上階に当たる三階の望楼です。
通常、旧三井家下鴨別邸は庭園や一階部分の公開のみとなりますが、年に数回行われる特別公開の際には二階と三階望楼の見学をすることができます。望楼からは京都の町並みや糺の森、東山はじめ五山の送り火で有名な大文字山の眺めを楽しむことができます。
味のある素敵な階段が上層階へと続いているので、通常公開の際に室内の階段を見上げるだけでも見応えがあります。
旧三井家下鴨別邸では美しいお庭を眺めながらお茶を戴くことができるのも大きな魅力です。
四季折々に美しい旧三井家下鴨別邸の庭園は、新緑や紅葉のほか春は可憐な雪柳の白い花を見ることができます。
白い雪柳の花の最盛期は4月となりますが、年によっては3月中旬から5月初旬まで見られるなど比較的花期が長いのも魅力です。6月になれば敷地西部にあるあじさい苑に植えられたおよそ400本の紫陽花が咲く小道の散策が楽しめます。紫陽花に囲まれた望楼の光景も一風変わっていて面白く、見ごたえがありますよ。
あじさい苑は6月の見頃に合わせ例年無料公開の日も設定され、新しい名所としてここ数年人気を集めています。

アクセス・住所
京阪本線 出町柳駅より徒歩3分
京都市営地下鉄烏丸線 今出川駅より徒歩20分
最寄りバス停は「出町柳駅前」バス停下車 徒歩3分
〒606-0801 京都府京都市左京区下鴨宮河町58-2

◆ワンポイントアドバイス

京都の寺社仏閣にも有名なお庭が沢山ありますが今回は元々は個人の所有であったお庭をご案内しました。
そしてここで庭園散策がより楽しめるチョットしたアドバイスを。。。

・飛び石
飛び石が打たれているところは「なるべく石の上を歩いてください」というメッセージです。
一つは苔や土を傷めないため。もう一つは飛び石そのものの味わいを楽しむため。石の大きさやリズムは、歩く人の視線を誘導しています。ふと立ち止まりたくなる石からは素晴らしい景色が。。。
・砂利道
園路の砂利は蹴飛ばさないように静かに歩きましょう。美しい苔に砂利が飛び散っては台無しです。一歩一歩大切に、ゆっくりと景色を眺めれば自然とそうなります。歩き方でお庭の味わい方を知っている人かどうかがわかります。
・結界
竹や石で作られた結界(下記写真)は「これ以上先へはご遠慮ください」という意味です。その先は危険だったり、修復中だったり。知っていれば安心して楽しめます。


この様な事を知った上ですとよりいっそう庭園散策が面白いものになるのではないでしょうか?
新緑のこの季節、レンタル着物岡本で
あなただけのコーディネートを見つけてお出かけを楽しんでください(^^)