特集・コラム

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老舗と新店①

老舗と新店①

2021年04月26日


旅行へ行こうと思い立ったとき、皆さんはどんなことを考えながら行き先を決めるでしょうか。


『〇〇県で世界遺産の〇〇を見てみたい』
『海がきれいなところでひたすらのんびりしたい』
『この前テレビで見た○○温泉に泊まってみたい』


色々な目的やプランがあると思いますが、すべての人が共通して楽しみにしていることは
【現地で美味しいものを食べること】ではないでしょうか。


美味しかった食べ物の記憶は思い出に色濃く残ります。
脳科学的に、人間は目で見た景色などよりも、料理の匂いや味のほうが記憶に残りやすいそうです。
プルースト効果と言い、特定の匂いからそれにまつわる記憶を誘発する現象があることが証明されています。


今回の特集は、京都に旅行する際はぜひ食べてみて頂きたい【老舗】のおすすめと、
京都在住のレンタル着物岡本のスタッフが実際に最近行ってよかった【新店】を
何回かに分けてシリーズのような形式でご紹介していこうと思います。




世界的に見ても有名観光都市である京都ならではですが、年々新しいお店が増え続けています。
と同時に、1000年以上の歴史がある古都であるため、“老舗“を守り抜こうという想いがとても強いです。


日本は創業100年以上の老舗企業の軒数が世界のランキングのトップだそうですが、
その中でも京都は老舗企業出現率全国1位だそうです。


まずは老舗から2店舗ご紹介します。

出町ふたば

創業明治32年(1899年)。100年以上続く毎日行列が絶えない大人気の和菓子屋さんです。
皆さん豆大福を目当てに開店前から並んでいらっしゃいます。
上品な甘みのこし餡と柔らかなお餅にたっぷり入った、ほっくりな赤えんどう豆の塩味が絶妙なバランスです。
定番の商品はもちろん、季節に合わせた和菓子も作られていて、今は端午の節句が近いのでちまきやかしわ餅も購入できます。
生ものなので当日中にお召し上がり下さいとのことですが、並ぶ価値ありの一品です。


笹屋伊織


創業享保元年(1716年)。代表的な銘菓はどら焼です。
しかしどら焼きと聞いて頭に浮かぶイメージの物とはかなりかけ離れた見た目のお菓子です。
元々東寺のお坊さんから依頼を受けて作られた副食で一般販売はしていませんでしたが、弘法大師の月命日である毎月21日のみ(現在は20,21,22日)販売されるようになり大人気となりました。
古来より殺菌作用があるとされる竹の皮で包まれており、仏の教えで殺生を禁じられているお坊さんの為に卵を使用せずつくられています。



老舗の味は、どんなに時代や流行が変わってもお店の方々が必死に守ってこられた京都の宝だと思っています。
Instagramや食べログ、YouTubeの普及によって、“新しいもの“への関心が年々大きくなっているように感じますが、
京都にお越しの際は、ぜひ“古き良きもの“も一緒に楽しんでみてください。


loose Kyoto


実は今回のコラム、こちらのカフェをぜひご紹介したいと思い書き始めました。その理由はスタッフさんのお人柄がとても印象的だったからです。
ある日出勤前に用事があり、いつもとは全然違うルートで職場に向かっていた時のこと。
冬の寒い日の早朝で、ぼーっとしながら歩いている時にこちらのカフェを見つけ、
「こんなところに新しいカフェできたのか」
くらいの軽い気持ちで通り過ぎようとしました。


すると店内にいたスタッフさんが「おはようございます!」と、
“あれ?知り合いの人だったかな?“
と錯覚するくらい親しみのこもった挨拶をして下さったんです。
お店の前を通る全ての人に挨拶されているようで、そのスタッフさんの爽やかさに引き寄せられ思わずカフェラテを注文してしまいました。



お店が混んでいたのでさっと飲んで帰ろうとすると、
「いってらっしゃい、良い一日を!」
と笑顔で飲み終わったカップを下げてくれました。
カフェでそんな言葉を掛けて頂いたことが初めてだったのでびっくりしましたが、嬉しくてほっこりした気持ちになり、
今日の仕事頑張ろう。と思いました。



おすすめは王道ですがカフェラテです。お砂糖を入れなくてもほのかに甘い優しい味で、でもコーヒーの香りと風味はしっかりしていてとても美味しかったです。何より、一杯ずつ丁寧に淹れて下さったことが伝わってくる、すごくほっとするカフェラテでした。
シンプルなドーナツもお店の看板商品で、季節ごとに限定のクリームサンドドーナツなど出されているそうなのでぜひInstagramをのぞいてみて下さい。

茶房 金閣庵



“古民家で和のアフタヌーンティーを楽しむ“
金閣寺から徒歩5分程の場所にあるこちらのお店、元は民泊をされていたそうなのですが、5年前から飲食事業を始められたそうです。
築80年の風情ある古民家で、本格的なアフタヌーンティーを完全個室で頂けます。



お菓子はもちろんなのですが、出汁巻きタマゴのサンドイッチや玉露の茶蕎麦、湯葉のピザなど京料理の素材を活かした軽食も一緒に並んでおりとても豪華だそうです。



御家族で経営されていて、すべてのお料理を手作りされている為、今は一日二組様限定完全予約制。
お菓子やお料理の内容もその日によって変わることもあるそうです。
オーナー様がこだわって作られた空間とお食事を、金閣寺を散策された後にゆっくり楽しんでみてはいかがでしょうか。




どのお店もご紹介できたのはほんの一部分で申し訳ないですが、実際に行ってみて頂けるともっと素敵なおもてなしがあったり、京都ならではの雰囲気を感じることができると思います。



皆さんの京都旅行がより思い出深いものになるよう、少しでも参考になれれば幸いです。